はじめに

私はまだ記憶にも新しい2004年10月『新潟県中越地震』、今回の『新潟県中越沖地震』の際、偶然二回とも釣行時に被災いたしました。
今回の地震は運良く帰り道であったため、大きな被害の出た柏崎を離れた隣町でしたので大きな難を逃れましたが、一歩間違えれば・・・・運が悪ければ大惨事に遭遇していたかもしれません。
「あと30分遅く柏崎を出発していたら・・・・」「あのポイントで日中のクロダイを狙っていたら・・・・」テレビに映し出される無残な被害場所の映像は見慣れた光景ばかりです。

いつ起こるか判らない予測不可能な『地震』に対し、『釣行時に地震に遭ってしまったら・・・・』というテーマで私の経験をお話ししたいと思います。
私は地震の専門家ではありませんので、あくまでも個人的な『経験』からお話させていただきますので参考程度にお考えください。

私以外にも同じような経験をされているアングラーもいらっしゃると思います。
もし、ここに記載されていない経験をされている方で何か気付いた方がいらっしゃいましたら、全国のアングラーのためにぜひ追記させていただきますのでご連絡をお願い申し上げます。


身の安全を確保する

釣りの最中に地震が来ると我々アングラーがまず第一に注意しなければならないのが「津波」です。
近くで地震が発生したことが判ったら、いくら釣れていても、時合いの最中だとしても速やかに水から上がり高台へ非難することです。
また、震源地が近くなくても津波が来る可能性はありますので、携帯の「地震情報メールサービス」の契約や家族に「どんな小さな地震でも連絡をして」等を常に約束事として日頃から話しあっておくことをお勧めいたします。


震源地の確認、津波の危険

地震の速報が早いのが何といってもテレビです。最近は「ナビ」を装着している車が多いのでテレビが受信できるようにしておくことをお勧めします。ワンセグ携帯でも良いと思います。
ここで震源地と津波情報が確認できます。

『震度5強〜6弱』くらいでもかなり揺れますが、震源地の震度が『震度6強』以上と発表されていたらその震源地やそれに近い地域ではかなりの被害が出ています。
大きな地震の後は、必ずというほど同じ程度の余震が来ます。最初の地震で家が倒れなくても次の余震で家や崖が崩落する可能性が高いですので、車に戻り、背の高い建物、電柱、鉄塔等の倒れてくるものが無い安全な場所に移動し、ラジオやテレビを点けて「どこが震源地なのか?津波の心配は?」ということを中心に情報を収集することが重要です。


地震の時、役に立たない?携帯電話

携帯電話のサービスで「地震情報メール」のサービスを契約している方も多いと思いますが、震源地がごく近い場合、携帯電話は全く役に立たない可能性あります。
中継基地局が倒壊し、現地への電話が殺到するため「地震情報メール」は到着しない可能性が高いです。
同時に自宅の家族の安否を気遣って電話することになるかと思われますが、非常に繋がりにくい状況が予想されます。
今回の地震では隣町にいてもいきなり「圏外」が表示され、帰宅後も全く役に立たない時間がかなりありました。

電波の送信受信ができる状態でも電話はほとんど繋がらない状態ですが、2〜3度で諦めず数十回でも掛け続けると繋がることがあります。
時間が経過すればするほど繋がり難くなりますので早めに家族と連絡を取ることをお勧めいたします。


帰路に着く際の注意点

『とにかく自宅に近い場所へ!』と焦ると思いますが、震源地が帰路上にあったり、そこに近かったりする場合はかなり遠回りでもその場所を避けるルートを選んで帰宅することをお勧めいたします。
色々なルートを通っても車が通行不能な場所が必ず出てきます。右往左往している間でも被害の少ない方向(方角)が見えてくるはずです。そちら側の帰宅ルートを選んでください。
この時、ナビが付いていると通ったことの無い裏ルートが探れ、大変助かります。

また、走行中に地震が発生した場合、道路にも亀裂が走り、大きく陥没したり段差が発生したります。
橋と道路の間にも大きな段差が発生します。ここへ普通に走るスピードで突っ込むとタイヤはパンクして走行不能になります。
橋は元々揺れる構造になっておりますので道路より揺れますが、よほど古い橋でない限り崩れ落ちることはないのでは?と思われます。

走行中に地震が来るとパンクしたような感覚になります。すぐにスピードを緩め安全な場所に停車しましょう。

どうしても車で帰れない場合は車を置いて徒歩で帰る覚悟も必要になります。
その際は当然ですが復旧や救急の邪魔にならないところへ駐車することを冷静に判断しなければなりません。

私は2004年当時、これで失敗し震源地の中心にたどり着いてしまい大変怖い思いをしました。結局、当日は帰ることができず、帰宅したのが翌々日の夜中でした。

何もなければ1時間半程度で帰れるところを5時間かけて帰宅しました。
冷静な判断が強いられる状況ですが、これで運が悪ければ大変なことに巻き込まれてしまいます。
帰路ルートは慎重に選ばなくてはなりません。


日ごろから備えておきたい装備

私は釣りに行くとその日はほとんど帰宅せず車中泊します。
ですから車の中には常に寝袋が入っています。どうしても帰れない場合も想定して安物で十分ですから積んでおくことをお勧めします。(夏でもタオルケットくらいは必要)


それから2リットルのペットボトルに飲料水を入れて用意しておきます。

これは釣行の際に手や顔を洗ったり、歯を磨いたりタックルを洗ったりするときに使うようにペットボトルを3本ほど常に積んであります。
2週間に一度くらい中身の水を入れ替えています。

地震の際、水道はかなり高い確率で断水します。いざというとき飲料水にもなります。
コンビニ等ではすぐに売り切れになってしまい、入手困難になります。
自販機は停電するとお金があっても買えません。

災害の時、携帯電話はかなり心強いですが、バッテリーが無くなると使い物になりません。
車載用の充電器を1本入れておくことをお勧めいたします。
震災に遭った時はバイブの設定解除や着信音量を下げておくことがバッテリー節約になります。

夜の釣りの必需品である手元を照らすライトの『電池』も予備があったほうが心強いです。
これも中越地震の際にはコンビニ、ホームセンターではほとんど売り切れになりました。

少し遠方に釣行する場合は必ず車の燃料は満タンにしておく習慣を励行することをお勧めします。
地震で停電になるとスタンドも給油できませんし、出来ても在庫確保の見通しが立つまで1台あたり10リットル程度しか給油できないことがあります。
渋滞が予想されますので、燃料は余裕を持っている方が安心できます。


以上、私が思いつく限りを書いてみましたが、この他にも思い出したことがありましたら書き足して行こうと思っております。

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