REPORT 2005.10.21〜23
今年5月に予定していた関東遠征も私の私用で急遽延期となってしまい、やっと実現した今回の遠征は私にとって一生忘れられない楽しくまた衝撃的な経験となった。

私のハンドメイドルアーを使っていただいている神奈川県在住のRyuさん(右)、釣忍さん(左)のお二人と「ウェーディングで三人並んでキャストしたい!」という私の希望で選んでくれた場所が聖地「富津の干潟」である。
雑誌や映像では何となく見ていたが、実際自分がこの地に立っている喜びと興奮はそれはもう言葉には言い表せないくらいの感動があった。

「これが東京湾?」と思うくらいの綺麗な海水、「ここは川なのか?」と思わせるような潮の流れ、さっきまで胸まで浸かっていた場所が陸に・・・・・・干満の差が激しい地域のアングラーには当たり前のことなんだろうけど、日本海側では体験し得ない潮流と今立っている場所が別の場所に思えるようなポイントの変化には本当に驚いた。

「いつもタイドグラフと睨めっこですよ」というのも十分過ぎるほどうなずけた(笑)
満潮を少し過ぎた頃富津へ到着!前日も遅くまで釣行していた二人はちょっと眠そう(笑)少し休憩して潮が動き出す頃からいよいよキャスティング開始となった。
風が右から吹いていたが大して気にならず、コンディションとしては十分すぎる・・・・・あとは魚が出れば最高だ。しかしキャストごとに千切れたアマモが引っ掛かり集中出来ない状況に「予定外だね」と先行きの不安も感じた。
ポイントを少しずつ移動しながらアマモの引っ掛からない場所を探す。しばらくすると潮が激しく流れ出しアマモも気にならない程度になってきた。しかし・・・・・「何だ?ここは川なのか?」まるで魚野川本流のような凄まじい潮の流れに恐怖感も・・・・・転倒して流されたら一巻の終わりだ!ライフベストが必要なのがうなずける。
三人横に並んで少しずつ前に前に・・・・・・20m程ウェーディングしたところで私に待望のヒット!しかしエラ洗い一発でフックアウトしてしまった(^^;; 「あ〜バレた〜!」と叫ぶと隣でウェーディングしていたアングラーがジリジリと近付いて来るのが解った。
どこのポイントも同じだね(笑)
しばらくすると後ろからアングラーが続々とウェーディングしてくる。暗闇から黒い人影が・・・・・異様な光景だ(笑)
その黒い人影は一目散に干上がった中洲を目指して行く。引潮で出来た払出しを狙っているようだ。
案内してくれた二人も久しぶりに訪れたため地形を把握しておらず、三人であちらこちらをキャストしていると私のルアーが止まった。「根掛かりか?」と思いロッドをあおるとその物体はフゥ〜っと浮いた。「ヤベ〜これはエイだ」するとドラグが凄まじい勢いで出始めた。
数分間引っ張り合っているとRyuさんが駆けつけてくれて「ササッ」と外してくれた(^^;; さすが慣れているね〜(笑)
その後、人の多さと風向きが変りとても攻めにくい状況に・・・・・・ここで体力も限界となり私の富津での初ウェーディングは終了となった。
アクアラインを渡り釣忍さんのお宅で休ませていただいた。寝たのは日付も変った午前5時だった(^^;;
起きたのはお昼の12時、忍さんの奥様の手料理をいただきやっと目が覚めた(奥さん、とっても美味しかったです^^)
この日は二人のホームである多摩川へ!途中、買い物をして満潮から少し経過した頃ウェーディングを開始する。
このポイントは前日の富津と比べ水の色は・・・・・これが同じ東京湾?(笑)
この色こそイメージ通りの東京湾だった。胸近くまでウェーディングして上流へ向かう。ここでワンバイトあったが乗らず、それっきり・・・・・すぐに潮が引き始めた下流部へ移動した。
潮目をクロスで攻め続けてみたが無反応、ルアーを幾度となくローテーションしてもダメ(+_+) 上流部へ入った時点で嫌な予感はしていた。この日は前日に比べ少し冷え込んだ。自分のホームでもこんな経験は何度もあったので「今日はちょっと厳しいのかな?」と・・・・・。
予感は見事に的中、しかし地元の二人以外の多摩川軍団の皆さんはこの状況でもゲットしている。「とにかくキャストを続けよう」とひたすら潮目に向かってルアーを投げ込んだ。
Ryuさんも忍さんも黙々とキャストを続けている。この二人は確か三連チャン!?「何という体力だろうか?」と感心していたが、自分は前日の疲れが背中と腰を襲い、その上ウェーディングしているため座って休むこともできない。ジワジワとウェーダー越に水の冷たさが滲みて来て疲れがピークを迎えたのであった。
「何時だ?」と時計を見ると11時を過ぎていた。後ろを振り返ると今まで腰の上まであった水が膝下まで引けていた。
「少し休まないとダメだ」と思い、しゃがんで笑談しながら休憩していると少しは復活したような??? ここからRyuさんは最下流部へと向かった。
しばらくすると遠目でRyuさんがシーバスをヒットさせ、エラ洗いするシーバスの姿が見えた。
「k-renさん、Ryuのところへ行って来なよ」「あそこだったら多分釣れるから」と忍さんが言ってくれた。
本当はこの時点で諦めは付いていた。釣れなくとも悔しさは全く無かったから・・・・・・ここで釣りが出来ることの喜びと、前日の干潟でのシーバスのバイトだけでほぼ満足していたからだ。
しかし・・・・・「二人は釣らせるためにここへ連れて来てくれたんだ!もう一頑張りしてみよう!」とRyuさんが立ち込む下流部へゆっくりと進んだ。
「あそこへ着水させてゆっくり引いてくると手前で出てきますよ!」と言われルアーもヒットルアー「K-project typeN-j赤金」を結びキャストするが、なかなか右手のストラクチャーが気になってギリギリにルアーを落とせない。
数投目、何とか許される範囲でルアーが着水しゆっくりリーリング・・・・・・・「来た!」Ryuさんの言う通り手前でガツンと出てきた。「やった〜!」と二人で叫んだところでフックアウト(泣)口切れしたようだ(大泣)
しかしこれで疲れが吹っ飛んだ(笑)何度かギリギリの所へキャストしようとするがなかなか上手く行かない。そんな時、いつものすっぽ抜けキャストが功を奏し、ストラクチャーギリギリに着水した。
ゆっくりとリーリングしているとまたしても手前でガガ〜ン!ドラグが鳴った。しかも凄まじい勢いで・・・・・・「これは多分スレだね」上がってきたのは63cmの元気なシーバスだった。
無事ネットインするとRyuさんも忍さんも大喜び(^0^) 「おめでとうございます」と手を差し伸べてくれた。
「あ〜良かった」「やっと釣れた〜」・・・・・「いや!釣らせてもらった」が正しいのだ(笑)
「さぁ〜ガンガン行きましょう!」とRyuさんと並んでキャストを続けると次はRyuさんにヒット!
この後、完全に潮が止まると反応は全く無くなってしまった。
時計は午前2時、「そろそろ上がりますか」と歩き出す頃にはあれほど深かった場所に水は無く、ヘドロっぽい砂地を歩いて車に戻った(^^;; 「何という違いだろう」またしても驚きだ(笑)

残念ながら釣忍さんはキャッチまで至らなかったが、3ヒットを全てバラしていたのである。「俺のルアーが悪いのか・・・・?」(^^;;
帰りながら忍さんに聞いた。「忍さんが投げていたのSOLDIERの重心移動だよね?」「あんなに飛ぶの?」・・・・・「飛びますよ〜!」とのことだ(^^v やはり自分で投げていると感覚的に飛距離は解らないものだね〜・・・・見ていたら「カスン!」と音がしていたから「重心移動かな〜?」と思って・・・・・・・・「今度は重心移動作るね!」と約束した(^^)

充実した遠征だった。
一番驚いたのはポイントでも潮の流れでもない!二人の取り組む姿勢の凄さである。
「俺は今まで何やっていたんだろう?」と帰りの車は反省しきりだった。

やはりこの二人にルアーを預けて良かったと思う!
でもまだまだ何か足りない!「もっと完璧なルアーを作らなくては・・・・」

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